大人になって感じる、スタジオジブリの魅力

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大人になって感じる、スタジオジブリの魅力

日本人ならほとんどの人が知っているスタジオジブリ。

スタジオジブリの魅力と言えば、子ども心を揺さぶられるファンタジーなストーリーと個性的なキャラクターだと思いますが、子どもの頃こんな世界が実はあるんじゃないかと思ってませんでしたか?

タンスの隙間にまっくろくろすけいるんじゃないかと思ってましたし、
箒にまたがって渾身の念力を送り込みましたよね、毛先「バサッ!」ってならないか……(笑)

さて突然ですが、この物語は何の映画だと思いますか?

森の中を車で爆走して道に迷うお父さん。
その後、お腹が空いてお店のご飯を勝手に食べてお父さん豚になっちゃいます。
そしてクモみたいな爺さん出てきたと思ったら、次はめちゃくちゃ怖い2.5頭身の婆さんに自分の名前を勝手に変えられる。

コレだけ見たらストーリーめちゃくちゃなのに、すごい面白いんですよね。

わかりました??

そう!

ジブリ最高傑作とも言われる作品アカデミー長編アニメ映画賞した、

千と千尋の神隠し

引用 スタジオジブリ

ジブリってやっぱりすごいわ。

そんなじっくり見たことないんだよね……」って人もいるかと思います。

そんな、あんまりジブリを見たことないって人にも

ジブリ大好きって人にも、もう1回みたい。と思える小ネタもはさみながら、大人になって感じる、スタジオジブリの魅力をお伝えしたいと思います。

ジブリ映画のキャッチコピー

ジブリの映画にはそれぞれキャッチコピーがあります。

映画を一言で表現する難しいところをグッと引き寄せるキャッチコピーですが、ジブリ映画には心に刺さるキャッチコピーがたくさんあります。

引用 スタジオジブリ

4歳と14歳で、生きようと思った。」

『火垂るの墓』 

戦争で両親やすべてのものを失った少年と妹の物語で、飢えと孤独で潰されそうになりながら幼い妹を必死に守り、残り少ないドロップに生きる希望抱かせた少年の感情を描いています。

「昭和20年9月21日夜、僕は死んだ」

最初からズン。とくる言葉から始まる物語で、ジブリ映画には珍しく容赦ない残酷さを感じさせる作品ですが、蛍の光のような儚い命を表現し、それでも精一杯生きようとした2人の「生きたい」と強く思った気持ちがこのキャッチコピーに現れているように思えます。

引用 スタジオジブリ

「私はワタシと旅にでる。」

『おもひでぽろぽろ』

27才の独身OLのタエ子は周りからの「20過ぎたら結婚」という勝手に社会の常識となった生き方に馴染めず10日間の一人旅に出かけ、ふとしたきっかけで小学5年生の頃を思い出す。

旅先の山形で触れる田舎の自然と人々。

田舎に住んだことがなくても懐かしいと思ってしまう自然の風景に小学5年生の記憶がふと蘇る。だれもがあった幼い頃のわがままで意地っ張り、でも一生懸命な自分。

そんな共感できる部分がたくさんあってタエ子の不器用な生き方を応援したくなります。

引用 スタジオジブリ

「生まれてきてよかった。」

『崖の上のポニョ』

 人間になりたい魚のポニョと明るくて優しい5才の宗介の小さな2人の恋愛大冒険物語。

「ポニョー!そうすけーすきー!」とどストレートで気持ちを伝えるポニョの素直な心と家族を大切にポニョにもやさしく芯の強い宗介。

映像の鮮やかさとコミカルさで子供向けと思いがちですが、「???」と思う部分が多く、深い意味が込められているのを何度も見返して自分なりに解読していくのが楽しい作品です。

ジブリ映画の名台詞

そしてジブリにはたくさんの名台詞があります!

引用 スタジオジブリ

「一度あったことは忘れないものさ。 思い出せないだけで。」

千と千尋の銭婆のセリフです。
ハクと昔あったことがあるのを思い出せない千尋に銭婆のかける優しい言葉です。

忘れること=なくなることではないんだよ。
思い出せないだけで、ちゃんとあなたの中にいるよ。と伝えてくれている気がします。

引用 スタジオジブリ

「美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね」

風立ちぬの黒川夫人のセリフです。
結核で自分の余命がもう残り少ない主人公の妻、菜穂子は自分の衰えていく姿を主人公の二郎に見せぬよう、手紙だけ残して誰にも告げずに人里離れた山の療養所へ戻ります。

大切な人だからこそ、自分の苦しむ姿を見てたくない。
大好きな人だからこそ、大切な思い出だけを残していきたい。

そんな女性ならではの思いが強く感じられるシーンです。

引用 スタジオジブリ

みんな笑ってみな。おっかないのは逃げちゃうから

となりのトトロのお父さんのセリフです。
入浴中に強風が吹き怖がっているサツキとメイの恐怖心を和らげるため言った言葉です。

恐怖は自分の心にある。どんなことも、まず笑っていれば前向きになれる。
という気持ちにさせてもらえます。

終わりに

スタジオジブリ全ての映画に言えるのが、観たあとに「よし。前に進もう。」と思わせてくれることです。

おすすめの鑑賞方法は、ぜひ字幕ありで見てください。

音だけで聞いていた言葉が文字であらわれたとき、「そういう意味だったのか」と理解が深まります。
そして映画の中では名前を呼ばれることのないキャラクターの名前も表示されるので新たな発見もあります。

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