アボカド生産に隠れた真実 エシカル食品について考える

Blog

アボカド生産に隠れた真実 エシカル食品について考える

こんにちは!
今回は、最近何かとよく耳にする「エシカル」な食品について書きたいと思います。

栄養価の高い果実としてギネスブック認定されたアボカド

しかし、アボカドの生産には環境負荷やマフィアの関与など多くの問題があるのをご存知ですか?

悪魔の実!? アボカド生産に関わる問題

1990年代にアメリカがメキシコ産アボカドの輸入を解禁すると、アボカドブーム到来しました。

アボカドの栽培には1トンあたり1800m3の水が必要だそうです。
生産国であるチリではアボガドブームで地域の水が吸い尽くされ生産者は違法に地下水を流用し栽培しており、その結果干ばつが発生しています。

水不足で現地の市民に水が行き渡らない状況でありながら、それでもアボカド生産は進んでいます。
健康や美容に意識の高い豊かな国が輸入し続けているからです。
その中に日本も含まれています。

また、その水不足が原因で地中の水分が減少し地震が発生している地域があります。

CO2を吸収する森林を伐採して違法な農地開拓が進み、アボカドの輸入で排出されるCO2は非常に多いことから地球温暖化にも影響を及ぼしているといえます。

そして、アボカド産業にビックマネーが流入し、マフィアやギャングによるみかじめ料の要求や恐喝など、抗争が勃発するようなったのです。

※写真はイメージです※

麻薬カルテル(麻薬の製造・売買に関する活動を行う組織)は、アボカド農家に対して恐喝や誘拐、そして殺人まで行います。

アボカドを出荷するたびにみかじめ料を発生させ、多額の資金が麻薬カルテルに流れているのです。

世界中で食べられているアボカドは麻薬カルテルの資金源になり、そのお金は世界の麻薬問題に大きく関わっていると言えます。

日本で販売されているアボカドはほぼ輸入品です。
遠く離れたアボカド産地に起こった問題は、日本でアボカドを購入している私たちにも関係しているのではないでしょうか。

環境にやさしい「エシカル食品」とは

エシカルについて考えてみる。

日本語にすると、エシカル=「倫理的」「道徳的」
エシカル消費とは「人や地球環境にやさしい社会を考えてサービスや商品を消費する」という意味です。

例えば、私たちが低価格で購入できるアボカドは人々を低賃金で雇い栽培しているアボカドだとしたら……
そして地下水を過度に違法利用し、その地域の干ばつを引き起こしていたとしたら……

私たちが購入する商品の裏側で誰かが影響を受けている可能性があるのです。

そして、人だけの問題ではありません。

自然や動物のことも考えて必要以上の家畜の生産や家畜のストレスにならないような環境で育てること。

食品ロスで無駄を減らし、生産者と消費者が対等で、適切な価格や条件で取引できること。

消費者目線で「自分さえよければいい」という考え方から、
動物、環境、そして人が互いを尊重する社会を目指すことがエシカルだと思います。

私たちにできること

フェアトレードとは、発展途上国の生産者や労働者に対して適切な賃金の支払いを行なっている、
児童労働の禁止など、生産・製造・輸出入までを厳しく審査を行う「公平な貿易」の仕組みです。

フェアトレード基準を満たした製品はフェアトレードラベルが付きます。

食品だけでなくコットンやお花などもフェアトレード認証の製品とされています。

コットンの生産者は生産性をあげるために、必要以上の農薬を使い労働者たちの健康被害は深刻化されていました。

フェアトレード基準では、コットンの価格が保証され労働基準も厳しく審査されているので農薬による被害も減ってきているそうです。

そしてアボカドの話に戻りますが、
なんと、、フェアトレードのアボカドは日本には輸入されていないそうです。

しかし、私たちにできることはアボカドだけではなく、ひとつひとつの食材の背景を知り生産地まで関心を向ける、

商品やサービスを消費する前に「誰に(どこに)どんな影響があるのか」を私たちは考える必要があると思います。

コメント