時価総額ランキングで見る、世界から離される日本
こんにちは!!
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資産形成のためにFP3級を取得。

meeです。
時価総額ランキングで見る、世界に離される日本をお話ししたいと思います。
32年前、時価総額の世界ランキングは日本が占めていた
世界の時価総額ランキングといえば、
GAFAM
(google apple facebook amazon Microsoft)など
誰もが知るアメリカ大手IT企業が上位を占めているのではないか?
と私は思っていたのですが、
32年前は日本企業がランキング上位を占めていたのです!
なんと上位20社のうち14社が日本企業でした!

日本ってすごいじゃん!!
そう‥
30年前はすごかったのです‥
30年前はね‥
さて!
現在の時価総額ランキングに日本企業はどれだけ残っているのでしょうか?
そして、実は今GAFAMだけじゃない‥
2022年現在の時価総額ランキングを見てみます!

その前に、時価総額って何?
時価総額とは
時価総額とは、「企業の価値や規模を示す数値」です。
時価総額が高いほど会社の価値が高いと言われています。
時価総額ランキング 今と昔
1989年 時価総額ランキング | |
1 | NTT(日本) |
2 | 日本興業銀行(日本) |
3 | 住友銀行(日本) |
4 | 富士銀行(日本) |
5 | 第一勧業銀行(日本) |
6 | IBM(アメリカ) |
7 | 三菱銀行(日本) |
8 | エクソン(アメリカ) |
9 | 東京電力(日本) |
10 | ロイヤルダッチ・シェル(イギリス) |
2022年 時価総額ランキング | |
1 | アップル(アメリカ) |
2 | サウジアラムコ(サウジアラビア) |
3 | マイクロソフト(アメリカ) |
4 | アルファベット(アメリカ) |
5 | アマゾン(アメリカ) |
6 | バークシャーハサウェイ(アメリカ) |
7 | ユナイテッドヘルス(アメリカ) |
8 | ジョンソン&ジョンソン(アメリカ) |
9 | エクソンモービル(アメリカ) |
10 | テスラ(アメリカ) |
30年でトップ10から日本の企業は1社も残らず姿を消えてしまいました‥(涙)
1989年の時価総額ランキングでは日本の大手銀行がずらりと並び、トヨタ自動車や日立製作所、松下電器産、東芝など‥
技術力といえば日本!
メイドインジャパンでしょ!
と言われていた頃じゃないでしょうか。
現在、日本で時価総額が最も高いのはトヨタですが、
世界ランキングにすると48位という結果になりました。
そして、強いのはやはりアメリカの大手IT企業。
アルファベット(グーグルの親会社)、アマゾン、ランク24位と少し落ちていますがメタ(旧facebook)など、1989年にはなかった若い会社が急成長しています。
国別ランキング
上位50社の国別にすると
1989年は
日本 | 32社 |
アメリカ | 14社 |
イギリス | 3社 |
ドイツ | 1社 |
日本が半数を占めていました。
しかし、2022年現在(2022.12.22時点)では、
アメリカ | 32社 |
中国 | 4社 |
スイス | 3社 |
フランス イギリス | 2社 |
サウジアラビア 台湾 韓国 デンマーク オランダ インド 日本 | 1社 |
アメリカが一気に半数以上になりましたね。
30年前に比べると、中国・台湾・韓国・インドとアジアが出てきました!
そしてアメリカに続き中国企業が著しく成長しているのがわかります。
業種別
1989年の業種別では金融で、日本の銀行が上位を占めていました。

当時の日本はバブル時代だったわね。
次いでエネルギーが多く、その半数は日本企業という結果となっています。
そして2022年は、IT・通信が一番多い結果になりました。
みなさんご存知のアップルやグーグル、アマゾン。
自動車はトヨタからテスラへ。
GAFAMだけじゃない!
この30年で、中国の躍進もすごかったですね。

やっぱ‥ BAT だね!!

いや‥! TMMDだよ!
GAFAMの時代が
BAT(Baidu Aribaba Tencent)になる。
いや!BATは遅い!
TMMDだぜ!(だぜ‥?)
と言われているくらい中国企業がイケイケなんです
(イケイケがもうイケイケではない)
まず、BATの百度(バイドゥ)
中国最大の検索エンジン会社。
主要事業はAIサービスやオンラインエンターテインメントです。
BATの阿里巴巴集団(アリババ )
世界最大の流通額のEコマース企業。
中国版Amazonです。
BATの騰訊(テンセント)
ネットサービス大手の企業。
ゲーム事業やソーシャルメディアを提供
日本で言うLINE、アプリのWeChatを運営しています。
そしてBATに続く勢いのある、
今はTMMDだ!と言われているのですが、
TMMDの今日頭条(トウティアオ)
AIを用いたニュースアプリを提供
編集者がおらずAIによる情報整理によって発信
親会社がTik Tokで有名なバイトダンス。
TMMDの美団(メイチュアン)
中国市場シェア1位のフードデリバリー
TMMDのXiaomi(シャオミ)
スマートフォン世界出荷台数3位の家電メーカー
中国のアップルと呼ばれている。
TMMDのDiDi(ディディ)
スマホ向け配車アプリを提供
日本にも馴染みのある企業もありますね!
中国のこれからの成長に期待してしまいます。
20年前は?
32年前は、金融。
現在はIT・通信ですが、約20年前はどうだったのでしょうか?
2002年ソルトレイクシティオリンピックが開幕した年で
日本の流行語大賞はタマちゃんでした。
そんなタマちゃんブームで浮かれていた
日本企業はトップ10にはもういません‥
訂正)ブームで浮かれていたワケではないと思います。すみません
すでに日本からアメリカへ。
業種も一気に変わり、製造業と石油業へ。
2000年からは、ゼネラルエレクトリック、マイクロソフト、エクソンモービルと強そうな名前が並びます。
1990年後半からパソコンや携帯電話が普及したことで
2000年は、IT関連がどんどん上がってきています。
日本はiモードの時代ですね。(懐かしい‥)
え・・しってる? iモード。
NTTドコモの携帯向けネットワークサービス。
2020年にiモード公式サイトのサービスを終了しました。
まだスマホやSNSがない時代。
2000年後半には、中国がどんどん上がってきて
2007年には中国石油天然気(ペトロチャイナ)が時価総額ランキング1位になります。
なぜ、日本は落ちてしまったのか
1989年の1位のNTTは、時価総額1638.6億ドルでした。
2022年1位のアップルは、時価総額2.11兆ドルです。
もう‥ 桁が違います。
海外の企業の成長に日本はついていけなかったのではないでしょうか。
そして、日本が世界に遅れをとった理由の1つ
「ITのガラパゴス化」
日本は技術力がある。
メイドインジャパンがすごい!
今でも日本が世界をリードしているかのようなことをテレビでやっているけれど、
実際どうだろう?
機械化技術で自信があった日本は、電子化に力を入れてなかったので、この30年間、日本企業は電子化をほぼ進めることができませんでした。
それを思い知るきっかけとなったのが、コロナ給付金の手続きの遅さです。
ヨーロッパの国では最短2日で支給したそうです。
日本は数ヶ月以上かかりましたね。
中国はボッロボロの(失礼)小さな路面店でも電子決済ができる。
と聞いたことがあります。
日本の個人店ではいまだに現金のみのところもありますよね。
中国が電子化を進めていき世界に中国製品がどんどん流通しました。
最初、「安くて粗悪だ。」なんて言われていた電子機器も今は品質も向上し、ほとんど大差ありません。
むしろ「品質が変わらないなら安いほうがいい」と思う人の方が圧倒的に多いので、世界では日本製より中国製が売れるようになってきました。
価格競争になれば、中国には敵いません。
労働者の賃金が日本は高いのです。
そして、中国は世界トップの人口14億人が動いているのです。
経済の成長には人口の増加が必要ですが、日本は減り続け、しかも増える見込みもありません。
中国だけでなく、アジアではインドやインドネシアなど生産年齢人口(15歳〜64歳)が増えてきているので注目されている中、日本はまた世界トップクラスにもどれる時が来るのでしょうか。
10年後のトップ10は総入れ替え?
時価総額ランキングのトップを日本が独占していたときから30年でトップ50に日本企業は1社だけ。という大きな変化がありました。
それだけでなく、10年単位でランキングは大きく入れ替わっているのがわかりましたね。
日本のバブルの金融時代から製造・石油時代へ、
そして今、IT情報時代。
次の10年後はどうなるのでしょうか?
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